対馬観光

対馬の自然の特徴

自然景観

自然景観

東西を対馬海流が流れ、平地が少なく、島土の約89%が山地であり、各地に原生林が残されています。
島の中央にはリアス式海岸・浅茅(あそう)湾が広がり、海岸線の総延長は915キロに及びます。
地質は大部分が堆積岩で、表土は薄く、ごつごつとした岩肌が海に沈みこむ荒々しい風景があちこちで見られます。

生き物たち

生き物たち

サル・クマ・キツネ・タヌキ・ウサギ・リスといった本土の普通種が1匹も生息せず、代わりにツシマヤマネコ、ツシマテン、アキマドボタルなどの大陸系生物が分布するなど、独特の生態系が築かれています。
その特異な生態系により、白嶽などの山岳、鰐浦ヒトツバタゴ自生地などが国の天然記念物に指定されており、また島の多くの部分が壱岐対馬国定公園に指定されています。

自然と食

自然と食

対馬は山地が多く、陸上交通が不便であったため、島への伝来物が何百年もそのまま保存されている場合があります。
その代表が対州そば。そばは縄文後期に日本に移入されたと考えられ、全国的に品種改良が進みましたが、対馬では縄文後期の原種そばを今でも味わうことができます。
また、昔ながらの養蜂法が今も行われており、濃厚で香り高い和蜂のハチミツを楽しむことができます。
山が深く、四方を海に囲まれている対馬は、自然が生み出す本物の食材に出逢うことができる島でもあるのです。

 

対馬の歴史の特徴

古代

古代

島全体が岩がちであり、耕地が乏しいという地理的条件のため、古代より九州本土と朝鮮半島を結ぶ海上交通に活路を見出してきました。
対馬最古の越高(こしたか)遺跡(紀元前6800年頃)からは九州と朝鮮半島の遺物が同時に出土し、当時から九州と朝鮮半島の間で人と物の交流・交易があったことを示しています。

日本誕生

日本誕生

古代より続く人の流れと、大陸文化を摂取するための使節の派遣などにより、金属器・漢字・仏教・政治制度などさまざまな大陸文化が対馬・壱岐を経由して日本に流れこみました。対馬・壱岐はいわば、日本が誕生する際の「へその緒」としての役割を果たしました。

朝鮮外交の拠点

朝鮮外交の拠点

江戸時代を通じて対馬藩は幕府から対朝鮮外交を一任され、朝鮮半島に10万坪(長崎出島の25倍)の外交通商施設「倭館」(わかん)を運営し、対馬藩士400~500人が滞在していました。
また、朝鮮王朝から江戸幕府に派遣される国家使節団「朝鮮通信使」の接遇・先導・護衛を務めるなど、独自の外交機能を発揮しました。

 

対馬の自然を楽しむ

トレッキング

トレッキング

対馬には国の天然記念物に指定されている山々(上県町御岳、美津島町白嶽、厳原町龍良山)や、国の特別史跡に指定されている山(美津島町金田城)があります。
いずれも特有の地形や生態系、景観、歴史を誇る個性豊かな山々です。

中でも白嶽(しらたけ)は、石英斑岩の双耳峰が特徴的な対馬のシンボル的な山です。
大陸系植物と日本系植物が混生する独自の生態系により国の天然記念物に指定されており、山頂からは360度のパノラマを楽しむことができます。

シーカヤック

シーカヤック

日本有数の広大なリアス海岸からなる浅茅湾を体験することができます。
浅茅湾の爽やかな風と穏やかな波、青い海と緑の山が織りなす景観があなたの心を癒してくれます。
静かな入り江や無人島でのんびりとするのもお薦めです。
初心者の方には穏やかな浅茅湾を、経験者の方は外海も!

スキューバダイビング

スキューバダイビング

国境の島・対馬の海は、対馬海流に乗ってやってくる熱帯魚、海流がもたらす高水温で透明度のいい水、珊瑚の群落、リアス式海岸と変化に富んだダイナミックな地形がたくさんの大型回遊魚の通り道になっています。
初心者から上級者まで、幅広くダイビングをお楽しみいただけます。